肥満は糖尿病や動脈硬化など様々な病気を引き起こすことで知られていますが、具体的にはどのような状態を肥満症というのでしょうか。

 

今回は肥満の定義についてお話ししたいと思います。

 

体重が重いから肥満というわけではない

 

自分が肥満かどうか確認するためにまず体重を考えると思いますが、この体重が平均よりかなり重いからといってすぐに「肥満」と決められるものではありません。

 

肥満とは「体を構成する成分のうち脂肪組織の占める割合が以上に増加した状態」のことをいいます。

 

つまり、体脂肪率が平均を超えていると肥満ということになります。一般に、健康とされる体脂肪率の目安は男性で10~19%、女性で20~29%です。

 

したがって、この数値を超えると肥満ということになります。肥満もレベルによって3種に分けられます。

 

軽度肥満 中等度肥満 重度肥満
男性 20%以上 25%以上 30%以上
女性(15歳以上) 30%以上 35%以上 40%以上

 

体重は平均値でも体脂肪率が平均を超えると肥満になります。


肥満かどうかはBMIでも確認できる

BMIを計算することでも肥満かどうか確認することができます。

 

BMIとは、Body Mass Indexの略称で体格指数(体重(kg)÷(身長×身長)(m))を1㎡当たりの体重で求めた値のことをいいます。

 

肥満を表す指数として世界的に知られています。

 

BMIの計算方法

BMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

 

例えば、身長160m体重60㎏の人の場合、BMIは60÷1.6÷1.6=23ということになります。

 

日本国内では性別にかかわらずBMI25以上が「肥満」、BMI35以上が「高度肥満」と判定されます。

 

上にも書きましたが、BMIの数値が2.5以下でも体脂肪率が高いと肥満ということになりますので、その点は忘れないようにしてください。

 

ちなみに「ふつう体重」とされるのがBMI18.5以上25未満です。体重が軽すぎても疾病リスクが高まるので注意しましょう。

肥満だと分かったらすぐに食事の見直しを

実際にBMIを計算してみて肥満だと分かったら、まずはすぐに改善できる毎日の食事を見直しましょう。

 

1日の平均摂取カロリーは女性で1,400kcal~2,000kcal、男性で2,200±200kcal程度だと言われています。

 

BMIが「肥満」や「高度肥満」と判断された方は度でしょうか。おそらくこの数値を超えた食事内容になっていませんか?

 

ダイエットを成功させる秘訣として「運動3割食事7割」という言葉があります。普段からカロリー過多になっている場合には、1日の食事を見直すだけでかなり体型も変わってきますのでぜひやってみてください。